皮革製品のお手入れ方法
美しさを保つために。毎日使用されている家具は皮脂、汗、擦り切れ、水滴、ジーンズの色落ちなど損傷の原因となる様々な要素と触れ合っています。できるだけ長く美しさを保つために、以下の点にご注意ください。皮革を使った家具は自然にきれいになることもなければ、何もしなくてもいつまでもよ い品質が維持されるということもありません。皮革は湿気を吸収します。食べこぼしはシミになりますので、すぐにふき取ってください。
- 皮革にはあまり伸縮性がありません。一度伸びてしまった皮革は完全には元の状態に戻りません。ある程度集中的に使用していれば、年月の経過とともにたるみが出てきます。
- 皮革は他の素材と同様、長時間にわたって直射日光にさらされると色褪せします。最も自然な風合いを持つロイヤリンは、特に日光に敏感です。色褪せを最小限に抑えるために直射日光が当たるところには置かないようにしてください。
- 皮革表面を保護するために、熱源から30センチ以上離してください。
- 皮革はペットなど動物に対しては弱い素材です。動物をイスの上に乗せないでください。爪などで引っかき傷を作り、高額な修理代がかかることもあります。動物の唾液は酸性で、皮革表面を傷める恐れがあります。
- (大部分の)家庭用洗剤やガラスクリーナー、漂白剤、ネイルカラー、ネイルリムーバー、糊、靴クリーナー、塗料、腐食性の薬品などを使う 時は、頑固なシミをつけないようイスを保護してください。家庭用洗剤、溶剤や油分が含まれるすべての製品は皮革表面を傷めます。これらがイスに直接触れな いようご注意ください。従来から家庭で頑固なシミ取りに使われている製品の使用もお避け下さい。これら製品の多くは非常に刺激が強く、皮革に使用できると いう保証はありません。皮革部分のお手入れの際にスチームを使うことはお避け下さい。
- 化粧品やボディケア製品の中にも溶剤や油分が含まれているものがあります。長い間に皮革表面を弱くする恐れがありますのでご注意くださ い。髪が濡れたままの状態や、ヘアケア製品や化粧品を使用した直後にイスに座るのは避けてください。これらの物質が皮革表面に蓄積されていくのを避けるた め、定期的に適切なお手入れをしてください。
- 定期的なお手入れをすることで皮革は長持ちして美しさを保ち、また機能もよりよい状態で維持されます。
- 、表面の状態と質感を維持するため1週間に1回、乾いたきれいな布で拭くか、柔らかいブラシのノズルで掃除機をかけて小さなゴミやホコリを取り除いてください。
エコーネス社の製品に使われる皮革は天然の獣皮から作られています。原料皮は、なめし工程の後、使用目的に合わせた製革工程を経て皮革となります。皮の特長の1つは、自然の中で生活していた痕跡がみられることです。牛は年間を通じその大部分を屋外で過ごすため自然環境の影響による虫刺され、キズ、しわ、妊娠線などの痕跡がみられます。
皮革には以下の特徴があることをご理解ください。皮革は家具に使用される美しく印象的な天然素材です。原料皮は それぞれ独自の模様、外観、風合い、大きさを持っています。エコーネス®製品の中には複数頭の皮を使用して製造されるものもあります。複数頭の皮を使用す ることにより色合いの違いや自然の痕跡がまじりあって、1台ごとに独特な家具が出来上がります。長年使いこむうちに、皮革は風格を帯びていきます。皮革製 品は擦り切れや引き裂きに対する耐性がありますが、経年による見た目の変化は避けられないということをご理解ください。
以下の事項はエコーネスの皮革すべてにあてはまります。皮により染料の吸収の仕方が違うため、色合いに微妙な差が出ます。これはなめし工程の際に、それぞれの皮の繊維形態の違いが染料の吸収の違いとなって色の付き具合に影響を及ぼすからです。
すべての皮革には染料を深く浸透させていますが、染料や染色工程は色や皮の質によって異なるため、通常裏面と表面では色が若干違います。基本的には同じ色でも、表面の色合いが微妙に違うこともあります。
皮革の色やタイプによって染料や染色方法が異なります。したがって基本的な皮革の色、完成した製品表面の色や質感には微妙な違いがみられる場合もあります。
カラーによっては陰影や趣を加えるためにツートン効果を施しているものもあります。ツートンで染色された皮革は1色のものと比べて短期間で風合いが 変化したり、摩耗具合が一様でなかったりする場合があります。これは特に肘掛や座面、ヘッドレストなど接触頻度の高い部分で発生します。
皮革表面には保護処理が施されており、お手入れも簡単ですが、それでも傷がつきやすく傷みやすいことに変わりはありません。いったん表面が傷み始め ると、皮革全体の状態が悪化していきます。一般的に裏面まで浸透したシミや損傷、引っかき傷などは修繕不可能ですし、色の変化、ひび、剥げの原因となりま す。
デニム製の衣類やジーンズなどの硬い生地は皮革の擦り切れや色移りの原因となります。色移りが生じると、皮革のカラーを損なわずに取り除くことが大変困難です。特に明るい色の皮革には十分な注意が必要です。
エコーネス社では、なるべく光による影響を受けない家具を製造販売しておりますが、長年使用し光を浴びることにより色褪せが起こる場合があります。 直射日光にさらすことや、熱源、暖房器具の近くに置くことは避けてください。油分や皮膚(特に首や手)との接触も皮革を痛める原因となります。
ご注意 皮革は比較的長期間の使用に耐える素材ですが、適切に取り扱わなければ傷みやすくなります。
皮革のキズは家具に個性を与えるものとして重要だとされています。しかし外見を損なうようなキズに関しては、見えないようにしたり使用を控えたりするなどの措置をとっています。
エコーネスは使用する皮革に厳しい基準を設けています。製品に見られる原料皮のキズのタイプならびに使用部位について、以下に詳しく記載します。
タイプ1:摩耗しやすい部位やその他の目立つ部位に使用される
1. 治癒した傷痕
2. 脂肪による襞や首のしわ
3. 静脈
4. 不均質なしぼ
5. 皮革の多様性に起因する色むら
6. 虫刺され痕
タイプ2:目立たない部位に使用される
7. 塩分によるシミ
8. 治癒した傷痕・虫刺され痕・引っかき傷が集中している部分
9. イボ
タイプ3:見えない部位やきわめて目立たない部位に使用される
10. 肥料によるシミ
11. 櫛による痕
12. なめし工程や製造過程の最中に機械処理によってできたキズ
タイプ4:使用されない
13. 有刺鉄線による傷痕
14. 大きな傷痕や治癒していない傷の痕跡
ストレスレス®レザークリーナー
ストレスレス®レザークリーナーは刺激の少ない水性クリーナーでピュアアニリン皮革や顔料染色された皮革全般にご使用いただけます。一般的な汚れや水性のシミを落とすことができます。
ストレスレス®レザープロテクション
ストレスレス®レザープロテクションはㇴバックやスエード以外の皮革に使用できる水性の皮革保護剤です。ストレスレス®レザープロテクションは油性、水
性、アルコール性のシミや日常のご使用による汚れから皮革を保護するほか、柔らかな手触りも保ちます。ストレスレス®レザークリーナーと一緒に定期的なお
手入れにお使いいただくことで、皮革を乾燥によるひび割れから守ります。
皮革家具には少なくとも半年に1度のお手入れをおすすめします。